令和8年度 学校だよりNO05(図解版)
「よく来たね。会えてうれしいよ。」
から始まる学校
昨年より長い夏休みが終わり、学校に生徒たちの声が戻ってきました。この夏は、熊本の地震をはじめ各地で大雨による大きな被害がありました。被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
災害のニュースに触れるたび、毎日の生活は決して当たり前ではないのだと感じます。夏休み明けの日、生徒たちが登校してくる姿を見ながら、私の中に浮かんだ言葉がありました。
楽しい夏休みだった人も、思うようにいかないことがあった人もいるでしょう。学校へ向かうことに少しエネルギーが必要だった人もいるかもしれません。
それでも、またこうして会えた。
「一人一人がここにいることを、私たちはうれしく思っている。」
そんなメッセージが伝わる学校でありたいと思います。
学校は、学力を身に付ける場所であると同時に、一人一人の命と尊厳が守られる場所でなければなりません。
本日、小中合同で火災を想定した防災訓練を行い、中学校では地区班ごとに下校経路も確認しました。いざというときに自分の命を守り、周囲と支え合えるよう備えることは、学校の大切な責任です。
しかし、学校が守るべきものは、それだけではありません。
助けを求められること。
そうした安心も、学校が守るべきものです。
そのためには、困りごとをすぐに「その人の問題」にしないことが大切だと考えています。
学校には、時間割、教室、ルール、行事、服装、呼ばれ方など、たくさんの「ふつう」があります。これらは、多くの人にとっては特に意識せず使える仕組みです。
けれども、その「ふつう」に合わない人にとっては、毎日の生活の中で小さな困りごとが積み重なることがあります。
もしそうなっているとしたら、問うべきなのは、その人の頑張りだけではなく、学校や社会の側の仕組みではないでしょうか。
「その人に頑張って合わせてもらう」
- 説明の仕方を変える
- ルールや仕組みを見直す
- 周囲の関わり方を変える
これは、特別支援教育だけの話ではありません。
性のあり方、育ってきた環境、得意なことや苦手なことも、一人一人違います。違いそのものが問題なのではなく、その違いによって誰かだけが困ったり、声を上げにくくなったりする「壁」がないかに気付くことが大切なのだと思います。
だから、人権教育を「相手を思いやりましょう」だけで終わらせたくありません。
思いやりは、人権教育の大切な出発点です。けれども、そこで終わりではありません。「誰にとっての『ふつう』なのか」「誰かにだけ無理をさせる仕組みになっていないか」と考えることも、人権を大切にすることだと思います。
9:30~11:20
道徳授業地区公開講座
LGBTQを含む人権課題を取り上げます。
生徒だけでなく、保護者や地域の皆様とも、「誰もが安心して自分らしくいられる学校とは、どのような学校なのか」を一緒に考える機会にしたいと思っています。
夏休み明けからも、生徒一人一人に、
「よく来たね。会えてうれしいよ。」
と言える学校でありたい。そして、一人一人が「ここにいていい」と感じられる学校を、ともにつくっていきたいと思います。
ぜひ、道徳授業地区公開講座にもお越しください。
公開日:2026年09月01日 09:30:00
更新日:2026年09月01日 09:35:52